青春プレイバック・・・・・・・この話はほとんど事実です。少し大げさですが。


あの日にかえりたい


仲が良かった2年○組とも、まもなくおさらばというところでクラス遠足の話が出た。

人呼んで「サヨナラ遠足」といったかどうかは忘れたが、春休みに生徒達だけで出かける事となった。

近場で大きな広場があって遊べるところで東山動物園が選ばれた。森林公園、青少年公園もいいところだが

地下鉄の駅から遠いので却下された。

親友のミキは、やはり参加できないと言う。

親が厳しくてこういった行事にはほとんど出たことがなく、学校に内緒で出かけた夏のキャンプもそうだった。

私はすぐさまこの機会に、点数稼ぎにS君へお弁当を作っていこうと考えついた。

遠足の4〜5日前に彼に電話して

「お弁当は私が用意するから、持ってこなくてもいいよ」

「それって、○○さんが作ってくれるってこと?」

「彼氏の弁当作りを母親に頼んでどうする?!」 と現在の私だったら 突っ込みを入れていただろう。

その日から、すっかり飾り物となっていた本棚の料理本を開くのが日課となった。監修・田村魚菜とあった。

あれにしようか、これにしようか、食べやすいもの、汁が出ないもの、簡単なもの、見栄えがするもの

夢に出るくらい考えた。

結果・・・色々考えたわりには、サンドイッチと揚げ物というシンプル・イズ・ベストの私らしい弁当となった。

当日お弁当を二つ持って出かけた私は、動物園の入り口で彼用の弁当を私の友達に託した。

それを今度は彼の友達が受け取り、そこから彼に渡った。私と彼の間には二人仲介人が入っていたのだ。

それはひとえにクラス替えがあるまでは、付き合っていることを公にしないでおこうとしたせいであった。

少し園内を周ってボートに乗ろうという話になって男女でくじ引きをすることになった。

くじ引きなら相手が誰でも文句は出ない。私○○君がいい・・なんて口が裂けても言えない。

神様お願いです。相手がS君でありますように!心の中で私は祈った。    

今では信じられないくらい純情な女子高生が、そこにはいた。


 
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